4世代8人の想いを尊重
一人ひとりの心が喜ぶ空間を

Case : 17

7LDK+ロフト(二世帯)

平屋 |37-40坪以上





Story

遠くに阿蘇の山々を望む、昔ながらの街並み。 そこにあった住みなれた家が建て替えられ、 新居を構えたのは4世代8人が暮らすS邸。 “楽しいことをより楽しく”がモットーのご主人が 家族や自分のために[エコワークス]と建てたのは 趣味を介して人と繋がる大きなリビングの家でした。

震災を機に決めた新居計画は
センスに魅かれたビルダーと

以前は昔ながらの日本家屋に暮らし、あまりの広さに建て替えやリフォームにも二の足を踏んでいたSさん一家。そんな中、一家は熊本地震に見舞われ、その家は半壊に。1年以上の仮設生活を経てようやく出会えた新居は、Sさん一家にとって心底待ちわびた存在だったはず。

新居計画の中心となって動いたというご主人に[エコワークス]との出会いを尋ねると「今まで見かけた〝いいなぁ〟と思える家が全てエコワークスの家だったんです。エコワークスの施主さんとも知り合い、家を見せてもらったり、エコワークスの方ともフェイスブックで繋がったりしていました。

だから、いざ設計を、という時にはすでに僕の暮らしぶりや価値観は伝わっていたようで、図面の完成に至るまでは早かったですね」。

ご主人の部屋は秘密基地!
想像力豊かに過ごす空間を

リビングやキッチンとゆるやかに繋がるご主人の部屋は、想像力を生み出す特別な空間。この場所で生まれ育ったご主人は、窓から眺める景色も部屋のつくりも、すべてイメージ通りに仕上げてもらった理想の空間に。ワークスペースとの間仕切りになっている本棚にはDVDやCDを。ワークスペース側の棚には〝オハナシマン〟の愛称で親しまれ、10年以上読み聞かせのボランティアを続けるご主人の必須アイテムの絵本が並ぶ。「この部屋で大好きな映画を観ることをモチベーションに、一週間頑張っています。まぁ、大抵他にやりたいことが出てきて観た〝つもり〟になっていますが(笑)」とご主人。

一人静かに音楽に聴き入る日もあれば、飲み仲間が来た日は、そのままロフトに寝転んだり、晴れた日にはアウトドア用の椅子を持ち出して、息子さんと一緒に手作りハンバーガーを頬張ったり…心が喜ぶ時間を大切にしている。 4世代の家族の価値観を ひとつ屋根の下に描いて 元々キャンプや料理が趣味としていたご主人は、仮設生活がスタートした頃から〝何か楽しみが欲しい〟と、仕事帰りに毎日1品料理を作る習慣が芽生えたとか。「料理にワクワクすることで気分が変わりますね。娘の部活の打ち上げパーティをしたり、息子の友人のために料理を作ったり、時々本気を出します(笑)」というご主人の好奇心の源泉は、3人の子どもたちや〝オハナシマン〟として出会う生徒たちと触れ合う時間にあるとか。趣味はコミュニケーション手段。コミュニケーションを介して繋がる人の輪は、想像以上に広がっているようだ。

家族で食卓を囲めば、話題に事欠かないというSさん一家。家族に寄り添いながらも、個々が自分と向き合う時間を尊重し合っていることが伝わってくる。大家族それぞれの価値観を、見事ひとつ屋根の下に描き出した[エコワークス]の家には、Sさん一家の大切にしたいものが確かに根を張り、息づいていた。